厚労省、介護報酬改定の検証調査を再度要請 期限後も回答可能、2027年度改定の基礎資料に
厚生労働省は2026年8月10日、 「令和6年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(令和8年度調査)」について、 介護保険最新情報Vol.1534を発出しました。
自治体や介護関係団体を通じて、 介護保険施設・事業所への調査協力を改めて要請しています。 6月25日に一度協力依頼が出されており、今回は2回目の周知となります。
提出期限を過ぎても回答できます
厚生労働省は、調査ごとに提出期限は異なるものの、 提出期限を過ぎた場合でも引き続き提出することが可能であるとしています。
都道府県、市区町村、介護保険関係団体には、 管内または会員の対象施設・事業所に対し、改めて調査への協力を周知するよう求めています。
調査票を受け取っているにもかかわらず、まだ回答していない場合は、 提出期限を過ぎていることだけを理由に提出を諦める必要はありません。
自事業所が対象となっている調査の種類、回答方法、現在の提出状況を改めて確認してください。
すべての施設・事業所が同じ調査の対象ではありません
令和8年度には複数の調査研究事業が実施されており、 調査ごとに対象となる施設・事業所や回答期限が異なります。
このうち、 「高齢者施設等と医療機関の連携体制及び協定締結医療機関との連携状況等にかかる調査研究事業」 については、無作為抽出によって対象施設が選定されています。
対象となった施設には、2026年6月30日以降に調査票が郵送されています。 この医療機関連携に関する調査については、現時点で調査票が届いていない施設・事業所は対象外です。
調査ごとに対象範囲が設定されています。 まずは、自事業所に調査票や調査依頼が届いているか、どの調査の対象となっているかを確認することが必要です。
なぜ、この調査が行われているのか
今回の調査は、令和6年度介護報酬改定によって、 介護現場やサービス提供体制にどのような変化が生じたのかを検証するとともに、 今後さらに検討が必要な事項について調査研究するために行われています。
介護報酬改定
調査・検証
分析
基礎資料へ
集められた調査結果は、 令和9年度介護報酬改定の検討のための基礎資料として活用される予定です。
今回の通知で報酬や加算が決まったわけではありません
今回の通知は、次回の介護報酬改定に向けた 効果検証・調査研究のためのデータ収集に関するものです。
新しい加算や減算、報酬単位、人員基準などが決定したものではありません。
今後、調査結果が整理・分析され、 介護報酬改定検証・研究委員会や社会保障審議会介護給付費分科会などで、 次期改定に向けた検討が進められていくことになります。
対象となった施設・事業所が確認したいこと
- 自事業所に調査票や調査依頼が届いているか
- どの調査研究事業の対象になっているか
- その調査の提出期限を確認したか
- すでに回答・提出が完了しているか
- 未提出の場合、現在も回答可能かを確認したか
- 回答に必要な実績値や資料を準備できるか
- 法人本部・管理者・事務担当者の間で回答状況を共有しているか
今後の確認点
今後注目したいのは、今回の調査結果がどのように整理され、 令和9年度介護報酬改定の議論へ反映されていくかです。
調査結果の速報値や最終結果、 介護報酬改定検証・研究委員会での分析、 さらに社会保障審議会介護給付費分科会で示される論点を継続して確認していく必要があります。
介護報酬改定は、ある日突然、加算や減算が決まるものではありません。
現場の実態調査、改定後の効果検証、関係者からの意見、 審議会での議論などを積み重ねながら、次の制度設計へつながっていきます。
今回の調査は、その過程の一つです。 現場から提出されたデータは、次の介護報酬改定を検討するための基礎資料として活用されます。
単に「回答を求められている調査」として捉えるだけでなく、 現場の実態を今後の制度設計へ届ける機会という視点から考えることも大切です。


